アプトの道


碓氷峠の急勾配を体験できます!
 主に、アブト式時代の旧信越本線の横川駅と軽井沢駅間の一部を利用した遊歩道(無料)です。
(歩行者専用道路のため、自転車などの車両は通行することができません)

 先行して開通した、旧1号トンネルから旧2号トンネルまでと、その前後からなり、

「横川駅前」から「めがね橋」(碓氷第三橋梁)を経由し「旧熊ノ平駅」までを結びます。

コースは全区間を通して横川駅からの上り坂です。
この区間の旧信越本線は国鉄の中で日本一の急勾配区間でした。

JR東日本の駅からハイキング『碓氷峠アプト旧線ハイキングコース』としても紹介されており、カラーの立派な詳しいコース図が横川駅などに備え付けられています。

同様のコース図が安中市のホームページに掲載されています。
(http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/pamphlet_DL.html)


平成24年4月には、さらに「めがね橋」から「旧熊ノ平駅」までの区間が整備され延伸しました。これで、横川駅から熊ノ平まで片道約6Kmを歩くことが出来るようになりました。
「旧熊ノ平駅」「めがね橋」および「碓氷湖畔」には、それぞれ無料の駐車場(熊ノ平、めがね橋のは、大型バスにも対応)もあります。


「横川駅」から「峠の湯」までの区間は、トロッコ列車と平行しています。

また、行楽シーズンには、JRの路線バスがめがね橋を通る旧道を経由1日1往復運行されていて、横川駅、峠の湯、めがね橋、熊ノ平で利用することも可能です。

路線バスの運転日、運転時間は、JRバス関東の公式ホームページ(URL http://www.jrbuskanto.co.jp/)をご確認ください。
アプトの道

さあ、スタートです。

まずは、駅から麻苧茶屋へ。

横川駅から2・3分の距離です。

峠の横丁(麻苧茶屋)

右手には真新しい横川郵便局の局舎が見えます。

こちらの郵便局、土・日曜祝日はお休みです。

が、ATMコーナーは利用できます。

横川郵便局
(平成14年11月17日撮影)
麻苧茶屋をそのまま横切り、

線路端を歩きます。


麻苧茶屋の前に誰でも使えるトイレができました。

トイレ


麻苧茶屋にトイレが新設されました。
(平成19年 4月 8日撮影)

さらに、線路に沿って進みます。

この線路は、鉄道文化むらのEF63体験運転線で、その奥には展示車輛が見えます。

EF63体験運転線
ここからは、平成9年9月まで信越本線の上り線だった線路上の遊歩道へ入ります。

レール枕木はそのままに舗装してあります。

アプトの道

(平成17年4月9日撮影)

水路に中古のラックレールで蓋をしてある所へ出ます。
アプト式時代に使用されていたラックレール(歯車状のレール)は、各地で再利用されています。

ここは、列車が往来していた当時、旧中仙道と信越本線が踏切で交差していたところです。

現在は、トロッコ列車の安全確保のために、道路と線路は立体交差になりました。
(信越本線廃止後に立体交差になりました)


ラックレール

(平成17年3月22日撮影)

ご注意!

この先行き止まり!

国道18号線の理容院と線路との間に、旧丸山変電所跡へ通じる道があります。
しかし、途中にトロッコ列車の線路と交差する部分があるために、一般の通行が出来ません。
ここからは旧丸山変電所跡へ行くことは出来ません。

通行止め

(平成16年7月3日撮影)

旧信越本線は複線でした。遊歩道として整備された上り線側(高崎方面)と峠のトロッコが運行されている下り線側(長野方面)があり、上り線(写真右側)側が歩道として整備されて、容易に歩けるようになっています。

上り線と下り線の間には柵があり仕切られていて、安全が確保されています。

「アプトの道」と「トロッコ列車」

(平成17年2月22日撮影)

カーブを進むとずっと真っ直ぐな線路?(道)になります。

遠くには「上信越道の高架橋(上信越自動車道碓氷橋)」や「旧丸山変電所」もかすかに見えます。

(線路との間の柵が作られる前に撮影)
アプトの道

上信越自動車道の高架橋の下まで来ました。
この、橋脚の高さは52Mあるそうです。※鹿島建設HPより

この辺りで横川駅から約1キロです。

つぎは、旧丸山変電所です。


(線路との間の柵が作られる前に撮影)

上信越道の高架橋

旧丸山変電所です。

煉瓦造りの建物が2棟並んで建っています。

重要文化財「碓氷峠鉄道施設」に指定されています。

普段この建物の中を見ることは出来ません。

この後、線路は左へ曲がります。


峠のトロッコ列車「まるやま」駅があります。

(線路との間の柵が作られる前に撮影)
丸山変電所

曲がり終わると、また真っ直ぐ線路は続き、上り線(右側)と下り線(左側)は少し間隔が広くなります。

丸山を過ぎたこの辺りから坂は急になります。

ここまで、横川駅から約2Kmです。

アプトの道

(あの麦わら帽子の映画で「kiss me」と言われた)霧積川に架かる「霧積川橋梁」があります。

安全の為に橋には柵がありますので大丈夫!

(でも、転落には気を付けてネ!)


上り線と下り線の橋の間に、レンガ造りの橋脚を見ることができます。
アプト式時代に使用されていた橋脚です(第一橋梁)。


あの女優さんが鉄道会社のCMの撮影をした場所です。
(平成23年9月に放送)

霧積川橋梁

左側に大きな建物(峠の湯)が見えて来ると、線路の上の歩道を歩くのは終りです。


この付近があの戦隊物(平成26年から27年にかけて放送)の撮影をおこなった場所です。


峠の湯

線路の上はここで終り。

下り線を潜り峠の湯へ。

日帰り温泉施設『峠の湯』があります。

「ぶんかむら」と「とうげのゆ」の間は、峠のトロッコ列車も利用することが出来ます。

また、JRバスのバス停もあります。

※ トロッコ列車、JRバス共に運転日にご注意
※ 「とうげの湯」は、事故により長期間営業を休止していましたが、
平成27年12月に営業を再開しました。


峠の湯
トイレは、ここ「峠の湯」にあります。

トロッコ列車の駅前と駐車場の2箇所にあります。

飲料水の自動販売機は、トロッコ列車の駅前にあります。


トイレ

こちら昭和39年まで使われていたアプト式時代の、横川から数えて1番目のトンネル(1号トンネル)です。

足元は大変良く整備されています(雨の日でも大丈夫=たぶん・・・)。

トンネル内は、日中は適度に照明が施されています。


1号と2号トンネル内に設置されている、

足元の照明は現地で良くご覧ください(お見逃しなく)。
 
1号トンネル

1号トンネル内部

少々残念ですが、現役当時のままとは行きません。

しっかり補強してあります。


2号トンネル内

2号トンネル(横川駅から2番目)を出ると、左側に碓氷湖(人造湖)が見えます。

碓氷湖には、めがね橋を模した橋が架かっているのが見えます。

湖畔に下りると、駐車場(無料)、公衆トイレ、飲料水の自動販売機があります。

碓氷湖畔

(平成15年11月8日撮影)

3号トンネルから4号、5号とトンネルが連続します。

第4トンネル

(平成15年11月8日撮影)

5号トンネル(横川駅から5番目)を出ると、そこは地上約30メートルの碓氷第三橋梁(めがね橋)の上です。

あの女優さんが鉄道会社のCMの撮影をした場所です。
(平成23年9月に放送)
・長年にわたり、あのお昼の生番組に出演していたサングラスのタレントさんも、ブラブラしました。
(平成27年11月に放送)

第5トンネルから

(平成15年11月8日撮影)

めがね橋の上からは、昭和39年から平成9年まで使われた、新線の碓氷橋が良く見えます。

なお、北陸新幹線は山の奥を通っていますので、ここからは見えません。


碓氷橋(新線)

(平成15年11月8日撮影)
アプトの道ができるまでは、地上からしか見られなかった「めがね橋」でしたが・・・。

橋上に登ることが出来る様になりました。


めがね橋

(平成13年3月31日撮影)

下の道路(国道18号)へ通じる道路から、めがね橋に階段が造られており、容易に「めがね橋」からの眺めを楽しむことが出来ます。

めがね橋に階段

(平成13年3月31日撮影)

めがね橋から、下を覗くとこんな感じです。

めがね橋からの眺め

(平成13年3月31日撮影)
駐車場
めがね橋に駐車場ができました。
普通車22台バスが4台無料で駐車可能です。

場所は、案内看板が設置されていますが、めがね橋から軽井沢方面へ約300メートルほど先です。

駐車場と、めがね橋の間は、車道と分離された歩道も整備されました。
平成27年5月には、常時使用が可能なトイレが設置されました。
飲料水の自販機も設置されています。

紅葉の時期の週末などは混雑するので、
ここよりも軽井沢方にある、旧熊ノ平駅の駐車場の利用をおすすめします。



旧熊ノ平駅には、さらに駐車台数の多い駐車場(無料です)が整備されました。



(平成27年5月3日撮影)
 麓の横川駅から約6Km

アプトの道の終点旧熊ノ平駅です。

ここでも、あの戦隊物の撮影がありました。

 

(平成27年4月18日撮影)
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平成28年11月30日更新